駐車場のない飲食店周辺の店舗や会社など、広い駐車スペースを持っていると迷惑駐車行為に悩まされることがあります。
市街地などで昼間はオフィスとして使っている駐車場に、夜は空いているので飲みに来た人に駐車され、朝出社してきたら駐車できなかったなんて話もよく聞きます。
車が駐車できるスペースがあればたとえ個人の土地でも迷惑駐車されることもありますね。
迷惑駐車をされる場所にはなぜかそういったドライバーが集まるもの、似たような場所が近くにあっても何故だか自分の土地だけよく使われる、そんな悩みを抱えた地主さんも多いのではないでしょうか。
直接抗議して近隣の住民とトラブルになるのも避けたいし、かといって我慢しているのは精神衛生上よろしくない。
違法駐車している車にその都度警告文をワイパーにはさむのも骨が折れますし、そもそも違法駐車をするような人はどのような難癖をつけるドライバーかわからないので車に触れるのは止めておいた方がいいという意見もあります。
警察も私有地への違法駐車には取り締まる法律が無いとも言われますので、やはり違法駐車対策には不法に車をとめられないように自衛をするのがいちばんの対策です。
では、違法駐車に対してどのような自衛の対策があるのでしょうか考えてみましょう。
カラーコーン(パイロン)
最も簡単に駐車禁止や進入禁止の意思表示ができるのはこのようなカラーコーンを置くことではないでしょうか。
価格的にもリーズナブルなので広いスペースにいくつか置いたとしてもそれほどの費用は掛かりません。
ただ、駐車禁止意思表示のインパクトがいまひとつ弱く、違法駐車を平気でするような心臓に毛が生えているような輩には、カラーコーンを移動させて駐車される恐れも無きにしも非ず。
カラーコーンを連結するバーも合わせておくと手間が増えてわざわざ移動して駐車する気にはならないかもしれません。
カラーコーンはひとつひとつが軽くて取り扱いが良いのですが強風の時などは飛ばされないように注意が必要です。
スタンド看板
店舗の駐車場入り口表記や案内表示などに使われるのがこのスタンド看板、このような移動式の看板を置いておけばこれをわざわざ移動させてまで駐車する人はそうはいないでしょう。
入り口が広ければ複数置いてプラスチックチェーンなどで連結すれば、チェーンを外して看板をどけて駐車しようとはまず思えません。
写真のような「駐車ご遠慮ください」プレートが既製品としてありますのでそれなりに需要はあるのでしょう。
風で飛ばされないようにタンクに水を入れてウェイトとするようになっています。
難点は自分の車を止めるためにわざわざ看板をどけなければならない、また、出車したときに看板を置かなければならない手間がかかる点です。
駐車禁止の看板
ここは駐車禁止ですという意思表示をするために看板を設置するのも必要です。何も表示が無ければ空き地と勘違いされて止められてしまうこともあります。
但し、ネット上でよく議論になりますが「無断駐車を発見した場合、金○○○円を申し受けます」という表記には法律上の拘束力はないのであまり法外な金額は記載しない方が良いという事。
現実的な損害の金額で双方の合意があれば罰金を徴収することはできるという事ですので、迷惑駐車をさせないため、あまりにも法外な金額を表記してトラブルとならないように注意が必要です。
いずれにせよ、ここは私有地だから無断駐車しないでね、という意思表示は必要ですね。
トラロープ
駐車場の入り口にトラロープを張り、侵入できないようにするのも効果的です。ロープを外してまで止める人はあまりいないといえます。
トラロープは工事現場の進入禁止スペースなどに張られるので「この先は入ってはいけない場所」というイメージがついています。
少し見栄えは悪いですが、ロープを引っ掛けるポールやフェンス・樹木があれば簡単に設置できるので迷惑駐車にどうしても困っているなら試してみては。
難点はやはりロープを張る、外すという行為が自動車の出し入れ時に必要になることです。
駐車禁止ポール
画像のような駐車禁止用のチェーンポールもあります。移動式なのでどこにでも設置できる手軽さがありますが、これも車を出し入れする際に手間がかかります。
1台分のスペースであれば簡単に出し入れできますし、保管場所もそれほど必要ありませんのでお手軽です。
駐車場入り口にチェーンを張って設置すれば「迷惑駐車お断り」の強い意思表示となりますので「駐車禁止の看板」との合わせ技で対策してみてはいかがでしょうか。
ダミー防犯カメラ
防犯カメラがあると心理的に監視されている感があり「記録されているかもしれない」という意識から不法に駐車するのを躊躇します。
違法駐車対策の為だけに本格的な防犯カメラは予算的に厳しいという場合は、このようなダミーカメラもありますので偽物で騙す手もあります。
但し、ダミーカメラは本物に見えるものを選択しないと逆効果になりかねませんので注意が必要です。
撮影できないダミーカメラだ、どうせ何もできないだろうとバカにされ、迷惑駐車のリピーターを誘発しかねません。
合わせて「防犯カメラ監視中」と表示するとさらに効果的です。
防犯カメラ
ダミーの防犯カメラを設置するのも結構な手間がかかります、ならば本物の防犯カメラを設置して迷惑駐車の対策だけでなくセキュリティも強化してしまってはいかがでしょうか。
防犯カメラは近年の需要の高まりからより高性能なものが安価になる傾向にあり、個人でも手の出る価格帯の機種も多数出てきています。
やはり防犯カメラの本物と偽物は見る人が見れば見分けがついてしまうので、屋外でも使える、夜間でも監視できるものを選んでみては。
本体別でHDDに長時間録画できるものからWifi接続でスマホで監視できるもの、内蔵SDカードに長時間録画できるものまで様々な機種が存在します。
やはりカメラのレンズ周辺の赤外線LEDが点灯して撮影している様子はダミーカメラでは再現できません。
迷惑駐車対策をいろいろと考えてみましたがいかがでしたか?迷惑駐車を実際にされて当事者になると本当に怒り心頭となります。
とはいえあまり大騒ぎしてトラブルになるのも避けたいところです。
そのためにまずは勝手に止められないように予防することが大切ですのでこれらの迷惑駐車対策グッズでしっかりと対策して心穏やかに過ごしたいものです。
余談ですがネット上に面白い意見がありました。
迷惑駐車で個人が罰金を取ることは難しいのですが、有料駐車スペースとして看板を設置して合意のもと駐車した結果料金を徴収するというものです。
「無断駐車を歓迎します。料金は1時間1万円、カメラにてナンバーを自動撮影していますので申告不要です。」などと看板表記し、その前に駐車したら契約成立と見做し料金を徴収するというもの。
確かにこれならば商売として有料駐車場を貸しているのと同じなので迷惑駐車を撃退できるかもしれません。
まあ、駐車場に入れないようにするのがいちばんトラブルが無くて確実ですね。