【トレイルカメラ】野生動物の生態観察や果樹園・畑の鳥獣被害の原因究明に

日本の農村では後継者不足などの理由により耕作放棄地が拡がり、山間部の果樹園や田畑では野生動物による食い荒らしの被害が増えているといいます。

農林水産省のサイトには「野生鳥獣による農作物被害金額の推移」の資料があります。

※出典:農林水産省ホームページ

それによると、毎年約200億円もの農作物の鳥獣被害が都道府県から報告されている。

主な被害は、シカ・イノシシ・サル・ハクビシンなどの動物にカラスなどの鳥類によるもの、最近では外来生物であるアライグマによる被害も増えつつあるという事です。

農村の過疎化が進み、山奥の果樹園や田畑には人影が少なく、耕作放棄地も増え、野生動物が人里近くまで降りてきては我が物顔で農作物を食い荒らしてとても困っているという農家の声も聞かれます。

野生鳥獣による農作物被害の対策をするときに、まずはその生態を把握する必要があります。

野生動物の生態を観察するには「トレイルカメラ」が便利です。

「トレイルカメラ」とは、日本ではあまり馴染みのない呼び名ですが、一般的に動物などの観察のために遠隔操作により撮影するカメラの事を総称してこう呼びます。

野生動物の撮影などに使われるため、屋外でも設置できるように頑丈で耐候性があり防水仕様により全天候で使用できるようになっており、山林などにカモフラージュできる迷彩柄の外装で木の幹などに固定して使います。

赤外線感知センサーにより動物の存在を検出するとカメラで撮影するようになっており、赤外線LEDや可視光LEDなどのフラッシュ機能がついていますので夜間でも撮影ができるようになっています。

しかし「トレイルカメラ」の用途は野生動物の生態観察や狩猟などの目的で使用されるため、その主なマーケットは欧米で、ニーズの少ない日本ではあまり馴染みのないアイテムです。

そのため、日本国内では本場のアメリカではメジャーな「ブローニング」や「ブッシュネル」「プリモス」などの人気商品は入手が難しくなっています。

とはいえ、それらメジャーなブランドもAmazonや楽天などのECモールで販売されていることもあり、いくつかの機種は入手はできるようになってきました。

それに合わせて中国などの新興ブランドも参入してきていますのでユーザーの選択肢は増えていますが、やはり中華ブランドはいろいろと品質的な問題が多いようですので購入時は高評価レビューばかりを見ずに慎重に選択したいものです。

【Bushnell トレイルカメラ トロフィーカム 119537C 800万画像】

Bushnell トレイルカメラ トロフィーカム 119537C 800万画像

[商品スペック]
静止画の画素数:約800万画素
防水:防水
音声記録機能の有無:動画撮影時のみ
電源:単3アルカリ乾電池×8本(4本でも動作可)
メモリ:SDカード32GBまで
トリガ速度:0.6秒

「ブッシュネル」は1948年にアウトドアスポーツ大国であるアメリカで創業された、主に光学機器を中心としたアウトドア用のアイテムを製造販売する老舗ブランドです。

これまで、双眼鏡・フィールドスコープ・レーザー距離計・屋外型センサーカメラ・スピードガン・GPSナビ・暗視スコープなど個性溢れるアウトドア用光学機器を商品化してきました。

トロフィーカム「119537C」には、動体センサーと赤外線照射機能が付いており、人感センサーの反応によるトリガーで動画または静止画を自動で撮影、電池で作動する防水タイプのナイトビジョン(暗視)機能も備えるセンサー式デジタルカメラです。

撮影された動画や静止画はSDメモリーカード(32Gまで)に保存し、画像には日付と時刻も自動で記録することも設定可能となっています。

動物の通り道に仕掛けておくと、昼夜問わず、人感センサーが動いた物に反応して自動で撮影が行われます。

【SIGHTRON トレイルカメラ STR-300 800万画素 TT0001】

SIGHTRON トレイルカメラ STR-300 800万画素 TT0001

[商品スペック]
静止画の画素数:約1200万画素(デジタル補間)/800万画素/500万画素
防水:生活防水(IP54規格)
音声記録機能の有無:動画は音声も記録可能
電源:単3乾電池×4本か8本
メモリ:SDカード32GBまで

「サイトロン」は1994年にアメリカ合衆国フロリダ州のマイアミに射撃用ライフルスコープの専門メーカーとして創設されました。

ハンティングの険しい山岳地帯に長期滞在するような過酷な環境下でも耐えられる光学性能を持つサイトロンの製品は、ハンティングの世界だけでなく、天文観測や野鳥観察、産業関係、軍隊など幅広い分野で高く評価され、現在では世界中で愛用されています。

サイトロンジャパンは、光学機器メーカーの株式会社ケンコー・トキナーの傘下にある会社なので日本人にとっては馴染みやすいかも知れません。

「サイトロン」のトレイルカメラは角度100°検知距離20mの赤外線センサーが人や動物などを検知すると撮影をします。動画または静止画での撮影が可能で、動画には音声も記録可能です。

SIGHTRON トレイルカメラ STR-300 800万画素 TT0001

さらに、赤外線LEDを36個搭載しており、昼間だけでなく夜間に動物の生態撮影なども可能です。

撮影した動画や静止画は本体にセットしたSDカードに保存され、本体搭載の2インチ液晶画面にて再生・視聴が可能です。

SIGHTRON トレイルカメラ STR-300 800万画素 TT0001

動画は1920×1080ピクセルのフルハイビジョン撮影が可能、32GBのSDカードには1920×1080P動画で約467分記録可能です。

SIGHTRON トレイルカメラ STR-300 800万画素 TT0001

電源は単3形乾電池が4本または8本(8本使用時に通常使用で約3ヵ月)、電源を取ることができない場所でも撮影することができます。

SIGHTRON トレイルカメラ STR-300 800万画素 TT0001

【SPY-POINT トレイルカメラ FORCE-11D】

SPY-POINT トレイルカメラ FORCE-11D

[商品スペック]
静止画の画素数:1100万画素
防水:
音声記録機能の有無:あり
電源:専用リチウム電池内蔵(単3形乾電池×6個でも動作)
メモリ:SD/SDHCカード32GBまで
トリガ速度:0.07秒

スパイポイントはカナダにある、ハンティング産業のための革新的な商品を意欲的に開発している企業です。

このSPY-POINTのトレイルカメラ「FORCE-11D」の特徴は、なんといってもトリガ速度が0.07秒と抜群に速いところです。

トレイルカメラの価値は「動体を逃さず撮影する」ところにあると思いますが、このスパイポイントのカメラはトリガ速度が他社の機種と比較して格段に速いため被写体を逃さず撮影できる確率が上がります。

また、リカバリー速度も0.5秒と短いため、2枚目の撮影もすぐにできる、つまり1秒間に2回もの撮影が可能になり、シャッターチャンスを逃しません。

カメラ前面にモニターがあり、カメラの画像をみて撮影範囲の確認ができますし、モニターに撮影データを再生して画像や動画の確認ができます。

SPY-POINT トレイルカメラ FORCE-11D

【プリモス トゥルースカム ウルトラ35 タイムラプス屋外型センサーカメラ】

リモス トゥルースカム ウルトラ35 タイムラプス屋外型センサーカメラ

[商品スペック]
静止画の画素数:700万画素
防水:
音声記録機能の有無:動画撮影時のみ
電源:単3形乾電池×8個
メモリ:SD/SDHCカード32GBまで
トリガースピード:1秒

プリモスはアメリカのハンティング製品のメーカー、トレイルカメラ市場にはここ数年前に参入した新興ブランドではありますが、トリガスピードの速い製品を市場投入しています。

タイムラプスビデオ機能という、一定間隔で撮影した静止画を自動でタイムラプスビデオに編集してくれる、便利なコマ送り動画機能を搭載しているトレイルカメラ。コマ送り動画では同時に静止画も撮影可能です。

人感センサー搭載で、センサー反応時のみ静止画・動画を撮影し、SDカードに保存し、撮影した画像内には日付と時刻が自動スタンプされます。

連写機能を搭載しており、1・2・3・4・5枚から連写枚数の選択など、撮影モードやセンサー感度などの設定もスイッチで簡単にできます。

リモス トゥルースカム ウルトラ35 タイムラプス屋外型センサーカメラ

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